世にいう 戦国時代の幕開け 応仁の乱
嘉吉元(1441)年、ときの室町幕府では第6代将軍・足利義教(あしかがよしのり)が家臣によって暗殺され、その嫡男である義勝(よしかつ)が、わずか9歳で将軍となったものの1年たらずで病死した。
そこで同母弟の義政(よしまさ)が後継として選出されたが、こちらも8歳という幼さのため、実母【義教の側室だった、その名を日野重子(ひのしげこ)】の口出しと家臣らのいさかいなどが渦巻くなか、ようやく13歳で第八代将軍となった。
このころ、すでに幕府は財政難におちいっており、世間でも行政への不平・不満がつのって土一揆が頻発していたためであろう、政治は、将軍の補佐役である管領(かんれい)に任せっきりで、もっぱら数寄【すき=いわゆる芸術】に凝り、東山山荘を築いて入り浸った。
やがて管領家の家督争いから勢力争いにまでおよんだ物騒に、義政の後継問題までが重なって、ついに応仁元(1467)年には、全国各地の有力守護大名たちをも巻き込んでの大乱となっていったものである。
キリスト教の宣教師が垣間みた 戦国日本と日本人
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