水清ければ魚棲まず その二
「門前の小僧習わぬ経を読む」などと申しますとおり、あたしたち日本人てなあ、ざっと聖徳太子さんがご活躍くださったころから、それぞれ家の近所のお寺さんでもって、まずは有り難い話を聞かせてもらったり、ときにゃ甘いもんを食わせてもらったり、よろず悩みや相談事を聞いてもらったりさ、また、ときにゃあ読み書きソロバンを教わったりしながら先祖代々を重ねてきたんですな。
するってえと昭和の戦前・戦中のころまでは、読み書きのできない人が2.1%しかいない、しかも、やっと物心つきはじめた幼子でさえ日常の礼儀作法をわきまえて聞き分けがいい、という民族ができあがった。こうした教養の高さにゃあ、ときのイギリスやアメリカなんかの知識人たちが心底から驚いたってなあ、これ決してウソじゃあないよ。
古今東西、この世の人間社会で革命だの戦争ってえ物騒になるってえと、まず戦闘に参加した頭脳と人格ともに第一級の優秀な方々が亡くなり、つづいて第二級の方々が亡くなるってのが大半の定番てえことだから、生き残って偉そうにふんぞり返っているのは、およそ第三級以下の、ずる賢いか小賢しいのがほとんどってえことにもなる。
このあたりもウソじゃあない、たとえば明治政府で屈指の偉いさんになった伊藤博文や井上馨なんてなあ、もとは高杉晋作の使いっ走りだあ。そんなヤツらが、また一から自分たちの都合のいいように世の中をつくっていくんだから、いつまでたっても、おんなじところをグルグルまわってるようなもんでして、けっきょくのところ、人間社会てえのは今も昔も相変わらずってことになってるですな。
ついでながら、いまどきの学者やら研究者とかって偉いさん方のなかにゃあ、よっぽどヒマなんだか、俗には《専門バカ》てえアホウなんだか知らないけれど、まるで重箱の隅をほじくり返して得意げにバカバカしい人たちも珍しくなくなっちゃったねえ。
「聖徳太子という呼び名は間違っている!正しくは厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼びなさい!」とか、「そもそも神話などは科学的に実証できないのだから、とるに足らない」だとか、あるいは、「じつはプルトニウムって、ぜんぜん危険なものじゃあないんですよ」とか、「ピラミッドはねえ、ぜったいに宇宙人でなきゃ造れませんよう」などなど、真顔で泡ツバとばす諸先生方へ・・・、しっかりせえよ!ドアホ!
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